2024/3/11
先日の採集でシカ糞を拾ってきたので、糞生菌目当てに観察してみることにする。採ってきたのは大(長径約15mm)・小(長径約10㎜)二種類で、大の方は明暗二種類の環境に置いてみる。糞生菌培養の方法は国立科学博物館編『菌類のふしぎ』第二版を参考にした。
まずダイソーで買ったプラスチック製のカップに水を7割ほど満たし、それに糞を漬けて水を吸わせる。この状態で一晩おいたのち、水を切ってカップの底にキッチンペーパーを敷く。あとは待つのみだ。
3/13頃(不確か)
明環境においた大のカップには、さっそくケカビ類と思われるカビが生えてきた。ケカビ自体はミカンやサクラエビで培養を試みた時にも見たが、まだ無性生殖の胞子嚢胞子しか見たことがない。接合胞子もそのうち見たいものだ。ケカビの類はふわふわしていて、なおかつ頂部にかわいらしい球体をつけるところがなかなかよい。ミカンで出てきたものとは種類が違うのだろうと考えると、なかなか興味深い…のだが、検鏡はしていない。だってミクロメーターがないんだもん。
3/15
よく見ると、大の方には淡黄白色の小さな点も見られる。これもケカビの原基(といっていいのか分からないが)かもしれないが、盤菌だとすれば成長がとても楽しみだ。